質問をする
02

質問を通じて
自他の考えを理解する

第2回 人文学と対話(2026)

🎯

この授業の目標

対話・探究のスキルとしての「質問すること」を学び、練習する

🎬

事前学習動画(再掲)

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【第2回事前学習動画】「質問を通じて自他の考えを理解する」

📄

配布資料

授業の流れ

セッションのタイムライン

1
ミニワーク

はじめのミニワーク「発声練習」

質問:「あなたの趣味は何ですか?」

2
動画

講義動画の視聴

「相手の研究テーマについて質問をしてみよう」

📑

講義スライドの内容

動画を視聴できないときの参考に

▼ 開く
2
授業の目的と内容

🎯 目的

対話と探究のスキルとしての「質問」について学び、実践をするとともに、他の受講者との交流を深める。

📋 内容

  1. はじめのミニワーク "発声練習"(15分
  2. 今日のワークの説明、模範演技(30分
  3. 対話型ワーク②:相手の研究テーマについて質問してみよう(30分
  4. ワークで話されたことを「他己紹介」でシェア(10分
  5. ふりかえりシートの提出について(5分
3
はじめのミニワーク "発声練習"
(毎回最初に行う)
  1. 誰かが簡単・簡潔に答えられる質問(その人らしさがわかるものがよい)をする
  2. 名前を呼ばれた人は「私の名前は〇〇です、質問への答えは〜〜です」と短く簡潔に答える
    ※ この時点で、その日の授業への参加に支障がある場合は申し出てください
  3. 自分の番が終わったら、次の人を指名。自分の番が回っていない人はリアクションの挙手ボタンを押しておく
  4. 全員が話し終えるまでこれを繰り返す

💡 今日の質問

次の人を指名するための「マイ・ジェスチャー」(手や体の一部を動かす動作)はどんなものがいいですか?

この質問に答えジェスチャーをし、次にそのジェスチャーをしながら次の人を指名してください。今後も最初の発声練習では、このジェスチャーを使うので、使いやすいものにしてください。

5 対話型ワーク②
相手の研究テーマについて質問をしてみよう(1)
  • 対話では、自由に話すこと(フリートーク)よりも、他人の話を丁寧に聴くことが大事。今日のワークでは、役割を固定した質問ゲームで自分の聴く力・質問力(積極的傾聴)を試してみよう
  • 2人1組で聴き役答える役に分かれ、聴き役は相手への理解を深めるためにさまざまな角度から質問をする

🎯 ワークのテーマ

今回は対話相手の研究テーマについて質問をしてください。

ただし、研究テーマについて一般的・学術的な情報を得るためだけではなく、対話相手の理解に重点を置き、相手や研究テーマの背景にある相手の関心や考えを(共感的に)理解するために質問してください。

💬 質問の例

  • その人はなぜそのことを研究しようと思ったのか?
  • その人はいつごろからそのことに興味を持ったのか? きっかけはどんなことか?
  • その根本にあるその人の問題関心や考えたいことは何か?
6 参考
質問のしかたのヒント:「哲学者の道具箱」

質問をするときには、相手についての事実や情報を引き出す質問(when, where, what, who, how)だけでなく、相手の「考え」(理由、判断、価値、前提)を理解するための質問(例 why)をしてみよう。

質問や探究のヒントとしての「哲学者の道具箱 Good Thinker's Toolkit」(ハワイのこどもたちとの対話で使用):

R その理由は?/なぜそう思うの?
reason / why
W それはどういう意味?
what do you mean by?
E 例えばどういうこと?
example
C でも〜という場合はどうなる?
counter example
T 本当にそうなの?証拠は?
truth
I もしそうなら〜ということになる
infer (推論)
A 〜を当たり前だと考えてよいだろうか? assume (前提)
7
ワークの進め方(2人1組30分)

🔄 進め方

最初の15分:ターン①/後半の15分:ターン②

  1. 2人1組でZoomのブレイクアウトルームに分かれる
  2. 対話相手にあいさつをして、聴き役と答える役を決める
  3. そこから15分間(一巡目)、聴き役は質問だけ、答える役は相手の質問に答えるだけ。質問→答え→質問2→答え2→… というかたちで「問答」を行う
    ※聴き役は質問がとぎれても、制限時間内はがんばって質問を考え、問答を続けてください
  4. 15分経過したら、こちらより各ルームに「15分経過しました。役を交代して二巡目のワークをおこなってください」というメッセージを出します。そのメッセージが出たら、聴き役と答える役を交代して「問答」をしてください

📝 ワーク後の「他己紹介」について

ワークが終わったあとで、対話の内容をもとに、対話相手の紹介(他己紹介)を口頭もしくは文章でしてもらいます。ただし、このワークでは、メモを取るのは最小限にして、できるだけ対話に集中してください。

専門用語や固有名詞が出てきた場合には、チャットに用語や固有名詞を書いて共有することを推奨します。

⚠️ 注意

答える側の人は、あとで他のクラスメンバーにその内容を紹介されるので、多くの人に知られるのが嫌な内容については「答えられません・パス」と返答し、答えないでください。

8
このワークで気をつけること

このワークは質問と答えのやりとりを足並み揃えて続ける「協力型」のゲームです!

👂 聴き役の注意点

  • 自分の意見は言わない、質問しかしてはいけません(あいづちなどは必要ならしてもよい)
  • 質問の前提を説明することや、質問に自分の意見を含めることはなるべくせず、シンプルな質問を心がける
  • 1回にできる質問は一つ、なるべくシンプルで、相手が何を答えたらいいかわかる質問にする
  • 相手の「考え」を知るために、哲学者の道具箱の質問も(友好的に)使ってみる

💬 答える役の注意点

  • 相手の質問が何を聴いているかわからない場合は「もう一度質問をしてください」と伝えてください
  • 答えたくなかったり、答えがわからない質問については「その質問には答えられません、わかりません」と伝える(自分の Intellectual Safety を自分で守ろう)
  • 答える役が逆質問することや、質問されたこと以上のことを答えてはいけません

🤝 両方への注意点

  • 専門用語はなるべく使わず、他の専門の人にもわかる言葉に置き換える
  • 沈黙はあっても大丈夫!考えているあいだ黙っているのはOK。ただし「ちょっと考えるから黙ります」と伝えてからにする
  • 自分のペースと相手のペースを合わせる。ペースが遅いほうに合わせるのが基本
  • 相手の話すペースが早い時、わからなくなった時は、どちらの役でも「まって、わからない」と言おう
  • 2人で協力して、たがいについての理解が深まるようにする
9 参考
対話 dialogue と議論 discussion の違い

対話と議論は、まったく異なるルール(考え方)や目的のために行われる、種類の異なるゲームであると考えたほうがよい。対話のなかでは、みなさんが慣れている(と思われる)議論とはちがうやり方で探究することに挑戦してみよう。

議論 Discussion 対話 Dialogue
参加者個的・理性的存在身体、感情をともなう関係的存在
参加のモード客観的、分析的、論争的共感ー共同的、受容ー肯定的
目的真理の探究、問題解決、合意相互理解、意味の共有、自己変容
志向イシュー志向パーソン志向
知のタイプ対象知、分離自己知、包摂
楽しみかた競技型スポーツ協力型スポーツ/集団登山
10 参考
アサーティブトレーニングにおける3つのタイプの自己表現

😡 攻撃的(アグレッシブ)な自己表現

自分は大切にするが、相手を大切にしない。自分の主張はできているが、相手の気持ちや考えを尊重できていなかったり、相手に自分の考えを押し付けることになる。

😶 非主張的(ノンアサーティブ)な自己表現

相手は大切にできているが、自分を大切にしない。相手の言うことは聞くが、自分の気持ちや考えをきちんと表現しない・し損なうため、自分を損なうことになる場合もある。

😊 アサーティブな自己表現

自分も相手も大切にした自己表現。相手も尊重しつつ、自分の考えや信念を率直に、その場にあったやり方で表現する。

→ 自分のコミュニケーションの傾向を知り、自分の良いところもいかしつつ、自分にとっても相手にとっても得るところのある、win-winのコミュニケーションができるように努力してみよう!

11
Zoomの使い方について

ブレイクアウトルームを使う場合の注意点:授業担当者のほうで、2人1組を作りブレイクアウトルームを割り当てる。

💡 (1) 何かあったらヘルプボタン!

ブレイクアウトルームからチャットは届かないので、対話相手のネット接続が悪くルームを退出したなど、何かあった場合は画面下の「ヘルプを求める」を押してください。

⚠️ (2)「ミーティング」から退出しないでね

グループワークの時間が終わったら、ブレイクアウトルームを閉じてメインルームに戻ってください。「ミーティングから退出」と「ブレイクアウトルームから退出」の2つの選択がありますが、「ブレイクアウトルームから退出」を選んでください

13
ふりかえりシートの記入・提出について
  • 今回も、今日の対話を振り返って、ふりかえりシートを記入し提出してください
  • 今回は、(3)の項目に、ワークの対話相手の他己紹介の文章を書いてください(のちほど、受講者全員に全員の他己紹介を文書にしてシェアします)

📝 記入例

相手のニックネーム:〇〇さん
その人の紹介:5行くらいの短めの文章でよい

ふりかえりシートの【4】【5】の項目を記入された方は、基本的に「成績表」のフィードバックか個人メッセージで回答をしますので、確認ください(成績表の点数は特に意味はありません)。

🎥 第3回も事前学習動画を視聴

第3回も事前学習動画を視聴し、説明を理解してから、準備課題をし、参加してください!

3

質問タイム・模範演技

TAのお二人の模範演技を見る(3分程度)

4
対話ワーク

対話ワーク(15分 x 2ターン)

ペアワーク:質問と回答を交互に行う

5

ふりかえりフォームの記入

6

他己紹介フォームへの記入

ペアワークのパートナーを紹介するフォーム

フォーム・参考資料

📝

ふりかえりフォーム

授業後に提出

フォームを開く →

🤝

他己紹介フォーム

パートナーの紹介を記入

フォームを開く →

📖

参考資料

ふりかえりフォームを提出する
📚

次回の準備

他の人と一緒に探究したい問いを一つ準備してきてください。

【第3回事前学習動画】「問いを立て、共有する」

前の授業

導入

第1回 イントロダクション+対話とは何をすることか?

次の授業

探究

第3回 協働の探究のための〈問い Inquiry Question〉を立て、共有する