質問の型(Good Thinker's Toolkit)
Good Thinker's Toolkit
対話のなかで使ってみよう Good Thinker's Toolkit
対話の中では積極的に相手に質問することが大切です。ただし、対話における「質問」は相手についての事実や情報を知るためではなく、相手の発言をていねいに理解することや、その根本にある相手の「考え」(価値や前提、信念)を理解するためになされます。
例えば、第2回のワークの課題は、相手の研究テーマについて質問してみよう、ですが、その研究テーマについての一般的・学術的な情報を得るためではなく:
- ● その人はなぜそのことを研究しようと思ったのか?
- ● いつごろからそのことに興味をもったのか? きっかけは?
- ● その根本にあるその人の問題関心や考えたいことは何か?
という、相手や研究テーマの根本にあるその人の関心や考えを(共感的に)理解するために質問をしてください。その時に役に立つのは、以下のような相手の「考え」にフォーカスを置いた質問です。第2回目だけでなく、今後のすべての対話型ワークにおいて、このような質問ができるように心がけてみてください。
Reason(理由)
「どうして? その理由は……」
相手がそう考える理由や根拠を尋ねます。「なぜそう思うのですか?」「どうしてそう考えたのですか?」
What do you mean?(意味)
「どういう意味?」
相手の言葉の意味を明確にします。「それはどういう意味ですか?」「もう少し詳しく教えてください」
Example(例)
「例えば……」
具体的な例を求めます。「例えばどういうことですか?」「具体的にはどんな場面ですか?」
Truth(真実・事実)
「本当にそうなんだろうか?」
発言の真実性を問います。「それは本当にそうですか?」「確かめる方法はありますか?」
Counter example(反例)
「でも……ということもあるんじゃない?」
別の視点や反対の例を提示します。「でも、こういう場合はどうですか?」「逆のケースもありませんか?」
Inference(推論・含意)
「もしそうなら……ということになる」
相手の考えから導かれることを探ります。「もしそうだとしたら、〇〇ということになりますか?」
Assumption(前提)
「そもそも……かな?」
相手の考えの前提を問います。「そもそも〇〇という前提がありますが、それは正しいですか?」